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激動の1年をふりかえって


 ウェブマガジン「がんばれ農業人」は今年1月の創刊からはや1年がたちました。

 創刊前の準備段階では発刊サイクルを週刊にしようという意見もありました。

 しかし、実際にサイトを立ち上げてみると、編集作業を終えてほっとしていると直ぐ次号の準備に取り掛からねばならず、週刊発行など、ずいぶん大胆かつ安易に考えていたことを反省することしきりです。

 おかげさまで、いくつかのマスコミがこのウェブマガジンを見て、当NPOを紹介していただきました。来年早々には「ソトコト」3月号のNPO特集に掲載される予定です。


 ところでこの1年、食を取り巻く環境は大きく変化しました。清水寺のお坊さんによる恒例の漢字一文字書きは「偽」でした。

 もちろん終わりなき食品偽装を念頭に置いたものでした。食の信頼が損なわれた哀しい1年でした。私たち生活者は何をもって「安全・安心・信頼」を推しはかればいいのでしょうか。

 ほんのすこし前ならブランドがその基準となってきましたが、「吉兆」の例を挙げるまでもなく「吉兆、お前もか」という心境です。「国家の品格」ならずとも「食の品格」はどこへ行ったのでしょうか?

 食の「安全・安心・信頼」がここまで揺らぐと自分の食べものは自分で作る!くらいの気構えがなければどうしようもないところまできています。


 来年は違った意味で自分の食べものは自分で作る!ことが求められるかもしれません。

 その理由は60%も海外に依存してきた食糧価格が軒並み高騰し、さらにいくら金を積んでも手にはいりにくくなることが考えられるからです。つまり自給率を否が応でも上げる方向で対応せざるを得なくなるかもしれないということです。


 当NPOは今年度の「米作り体験」の経験を活かし、来年は「野菜作り体験」を考えています。米、野菜、できれば卵や肉も近い将来自分達の手で作りたいと、夢見ています。

 正夢とならんことを願って、皆さん、来年もよろしくお願いいたします。


リレーブログのゲスト募集中!

リレーブログのテーマは「食・農・自然」です。テーマの範囲内であれば自由に書き込みしてください。さりげなく宣伝なさりたいことも書き込みOKです。下記の要領でブログに書き込みしてくださる方を募集いたします。

<応募要綱>

 テーマ:「食・農・自然」

 文字数:一日一回で200文字と写真2〜3点

 期 間:掲載連続7日間

 題 材:書き込みしたいテーマと簡単な自己紹介文を添付のこと

     (ご自分のホームページ、

      ブログがあればそのURL、アドレスを書いてください)

 応募方法:下記メールアドレスで随時受け付け


編集後記

 今年も残すところ、10日あまり……。

 恒例の漢字一文字書きの「偽」に象徴されるごとく、食と農を巡る環境も激動の一年でした。食品偽装、消費期限問題、食料自給率40%割れ……。どれをとってもわれわれ、生活者にとっては腹立たしいかぎりです。

 ただ、われわれも考えねばなりません。確かに食品の偽装や消費期限のごまかしは許されないことでしょう。しかし、なぜ消費期限ごときで政府を頼りにしなければいけないのか。こうした問題で騒ぎすぎることで、政府は「生活安全プロジェクト」を作るという話も浮上しているようです。結果として、これにも税金が投入され、また新たな役人の職場ができ、担当省から天下り役人が来て、人知れず退職金をもらって去っていく……。最悪のパターンです。

 話はちょっと変わりますが、食の流通コンサルタントとして、人気ブロガーとして、日本の「食と農の現場」を東奔西走している“やまけん”こと山本謙治さんが、ある講演会でこんな提案していました。

 「きちんと作られた農産物や加工食品はそれなりのコストがかかって当然です。これまでは売り手にしろ、買い手にしろ、ともすれば価格の安さだけで商品選択をしてきた経緯があります。これからは価格以外の要素にも目を向けて、商品選択をしていきたいものです。そこで、ひとつの提案です。まず調味料はいいものを使いましょう。味噌、醤油、塩、お酢などです。調味料なら美味しいからと言って、これまでの2倍も、3倍も使うことはないでしょうから…」  

 確かに一考に価する提案ではないでしょうか。

 わが家も来年はまず、調味料改革から始めてみたいと思っております。


 読者の皆様、今年一年ご愛読ありがとうございます。

 少々、早めですが良いお年をお迎えください。


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