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遊休農地活用とクラインガルテン


■ドイツで200年の歴史を持つクラインガルテン制度を模した日本型クラインガルテン(滞在型市民農園)は全国に69ヶ所(農水省調べ)あります。

 もっとも著名な場所は茨城県・笠間市の「笠間クラインガルテン」、そして長野県・松本市の「坊主山クラインガルテン」と「緑山クラインガルテン」の二ヶ所です。

 各市町村が運営主体になって、遊休農地の活用と都市住民を受け入れ、地域活性化を目的として作られたものです。

 「笠間クラインガルテン」の例では30平米の家屋と100平米の菜園がついて、年間利用料が40万円になっています。「坊主山クラインガルテン」と「緑山クラインガルテン」は「笠間クラインガルテン」と似たような施設・料金体系になっていますが、異なる点は「田舎の親戚制度」を通して地元農家と都市住民の積極的交流を目指している点です。

 興味のある方は全国のクラインガルテン一覧をみて、詳細はご自分で各市町村のHPなどにアクセスしてみてください。

 なお、「笠間クラインガルテン」で5年の制限期限いっぱい暮らしてきた戸松重夫さんがクラインガルテル生活記録を公表しています。戸松さんはその後さらに笠間にセカンドハウスを作り、二地域居住を実践しておられます。


 日本型クラインガルテンは本場ドイツに比べて歴史は浅く、利用希望者は多いものの施設数は期待するほど増えていません。その理由は施設建設に数億円以上要するため、財政逼迫する地方に余裕がなくなっているからと考えられます。


全国のクラインガルテン一覧

http://www.maff.go.jp/nouson/chiiki/simin_noen/zennkokus/kurainngarutenn.xls

戸松重夫氏のクラインガルテン生活

http://homepage3.nifty.com/tomatsu/

http://homepage3.nifty.com/shtomatsu/


■2月18日のテレビ朝日ニュースステーションでペレットストーブを特集していました。

 ペレットとは廃材などをおが屑にして、小さな円筒形に圧縮した固形燃料です。外形はペットの餌をイメージしてください。原理はまきストーブとおなじですが、固形で燃焼効率もよく、取り扱いが簡単というメリットがあります。環境に優しく、有り余る森林資源の有効利用にもつながり、ペレットストーブ購入に補助金を出している自治体もあります。

 気になるストーブの値段、工事費、シーズン中の燃料代、実際の使い勝手など、使用実例がありました。北海道の旭川で実際に使用したご家庭の記録ですが、旭川といえば日本で一番寒いところで、かつ家全体を温める北海道の習慣という点を割り引いて、石油、電気、ガスによる暖房とペレットストーブを比較してみるのもよいでしょう。

http://www.fpri.asahikawa.hokkaido.jp/dayori/0610/4.htm


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