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飽食世代は食を軽視していないか?


■日本の自給率の低さは、生活者自身の低価格志向による外国産の食材・食品を求める傾向も影響しています。食は毎日のことであり、つもり積もれば家計に大きな負担がかかってしまという理由が低価格志向にむかわせているのでしょう。

 しかし意地悪い見方をすれば、趣味やおしゃれ、旅行やレジャーの優先度が高く、食を相対的に低くみているのではないでしょうか。飽食の時代に生まれ育った世代は、食費に費やすお金は節約してでも、家族そろってディズニーランドで楽しむほうを優先しているのではないでしょうか。家計支出の教育娯楽費を海外と比べると一番高いのはやはり日本で12.6%、次いでアメリカ、イギリスの各10.8%、ドイツの9.8%、フランスは7.3%となどとなっています。これに消費者の低価格志向が加わり、値段の安い外食費の割合が増え、食料支出の減少を招き、家計に占める食費割合を示すエンゲル係数が下がっています。


 家族の健康を最優先するならば、多少値段が高くても安全・安心な国内産を買い求める意識の転換が必要なのではないでしょうか。つまり、食の優先順位をもっと高い位置に引き上げることが、これから求められるのではないでしょうか。

 その意味で今回の中国冷凍餃子問題は自給率の低さや、外食・中食に頼る食のライフスタイルそのものを考え直すきっかけになればよいと思います。


■いよいよ春めいてきて、野菜作りが本格的に始まります。詳しくは「野菜つくり体験記」をお読みください。


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編集後記

 先日、知人の誘いで国土交通省のお役人が主催する勉強会に参加してきました。

 講師は、この欄でも何度かご紹介している「東京朝市・アースデイマーケット」の事務局で活躍されている元某県庁にお勤めだった素敵な女性。テーマは「行政とNPO」というものでしたが、面白かったのは、10年近く勤めた県庁の“ここが変”というお話。

 参加者の間でとくに、受けていた点を二、三列挙すると、@アイデアを出す場面には労力を使わない→アイデアを出した先から否定のし合いAいい成果を出すかもしれない仕事より、失敗のない仕事を選択Bお役所の三年計画はうまくいったためしがない?……等々、これには国交省のお役人さん方も苦笑しながら、大いに相槌を打っておられました。

 ただ、織田裕二が主演して話題になった映画「県庁の星」にもあるように「優秀で地域住民のために一生懸命に貢献する県庁人も多数います」という講師の締めの言葉に参加者全員の拍手で終わったいい勉強会でした。


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