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2010年10月20日 更新

第3回「畑で婚カツ」レポート


驚きのカップル成立


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「2分間自己PR」を前に心持、緊張気味の参加者

10月の3連休の最終日、今年3回目の「畑で婚カツ」を「トコトコ農園」でおこなった。

今回の参加者の男女比は「女低男高」で男性が初めて女性の数を上回った。数だけではなく男性の積極性が女性のそれを上回ったのが今回の特色だ。


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カレーの具材、ナスの収獲

前回からはじめた「2分間自己PRタイム」は参加者同士が顔と名前を一致させるために設けたコーナーだが、人によって話の巧拙はあるものの、その内容はおおむね興味深い。

さらに個別に話の続きを詳しく聞いてみたいと思わせる魅力ある人が多い。

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野菜スープ作りの準備に取り掛かるスタッフ

2分間できっちり自己紹介をまとめる人がいる一方、話が詰まって1分以上時間を余してしまう人もでてくる。しかし、スタッフが助け舟を出し、いろいろな質問をぶつけることで、2分間を有効に使うよう配慮している。

約1時間かけた「2分間自己PRタイム」のあとは、参加者全員で昼食つくりに取り掛かってもらう。


今回は野外料理の定番、カレーと野菜スープのメニューにした。

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昼食つくりに2グループに分かれ取り掛かる参加者たち

理想を言えば、参加者に食材を直接畑から収獲してもらうことだが、あいにくジャガイモ、人参、タマネギは収獲時期をはずしている。かろうじて秋茄子だけがカレーの食材として収穫することができた。秋茄子はそこそこの収穫量だったので参加者に手土産として持ち帰ってもらった。

予定であれば9月中旬に種まきしたコマツナとコカブを収獲してもらう手はずだったが、8月から続く9月の猛暑の影響から生育状況は最悪で予定が狂ってしまった。


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小松菜の種を播く

手作りカマドにアルミの大鍋を架けてカレーと野菜スープは順調に出来上がったが、肝心のご飯がうまく炊けない。後日知ったのだが担当スタッフが米の分量を間違え、倍の10kgを一気に炊いてしまい、底の部分はおこげを通り越して黒こげ、表面は生米状態、中間部分がなんとか具合良く炊けた。1回に炊く量はやはり2升(3kg)が限度だ。


炊飯に手を焼いて昼食作りがおせおせになったので、米が炊ける間に予定を前倒しにして、コマツナの種まきをしてもらった。畝にビニールマルチを敷き、小さな種を播き、最後にビニールトンネルを畝全体に覆う。参加者のおおよそ3分の1の人が生まれてはじめての農作業を楽しんでいた。

順調に行けば1ヵ月後にコマツナが収獲出来る。そのときは希望者を募り収獲してもらおうと計画している。

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同上


ご飯の出来はイマイチだったがカレーと野菜スープはまずまずの出来だった。昼過ぎから10月中旬とは思えないほど、急に日ざしが強くなり日陰を求めてヘチマの棚の下でカレーを食べながら談笑するグループもいた。あちこちで自然に小グループが出来て、会話が弾んでいる。なかなかいい雰囲気だ。


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同上

予定通りなら気持ちをやわらげるために用意した2種類のゲームを行う時間だったが、弾む会話を中断しないように急遽予定を変更してゲームは取りやめにした。

そしてそのまま3時までの1時間を予定した「フリートーキング」コーナーへと移行することにした。


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ランチタイム

最後の「フリートーキング」コーナーはお目当ての相手を選ぶのが目的だから、参加者の気持ちはどうしても身構え勝ちになる。そこで会話のきっかけを演出するために前回は「恋愛心理ゲーム」、今回は「血液型による相性診断」を行い、相性の良いグループに分け、その中で自由に会話を楽しんでもらうようにした。

「フリートーキング」の1時間はあっという間に過ぎて、終了間際に各人2枚の「お気に入りカード」にお目当ての相手の名前を書いてもらい、スタッフに手渡してもらった。


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フリータイムでヘチマ棚の下で談笑するグループ

参加者が帰ったあと「お気に入りカード」を集計すると前回は4組がマッチングしたが、今回はなんと前回を上回る5組のカップルが成立した。

「フリートーキング」でどんな内容の会話が交わされたのかは知る由もないが、午前10から午後3時までの6時間の限られた中で、それなりの密なコミュニケーションが交わされたのだろう。

「畑で婚カツ」の魅力はアウトドア好きな人が集まり、心も服装も普段着で参加できる気軽さにある。また自然は人の心を開放的にしてくれる不思議な力を持っている。

「畑で婚カツ」に参加する人は野外で体を動かすことが好きで、農業や自然環境に関心を持つ人たちである。興味や関心が同じであれば似たもの同士、会話の糸口を見つけるのはさほど難しいことではないだろう。

会話が弾めば互いの波長が合うかどうか、おぼろげながらわかってくる。


5組のカップル成立はけしてフロックではないと思う。11月21日(日)に「トコトコ農園」での今年最後の「畑で婚カツ」を予定しているが、今回がフロックでないかどうかは次回開催でよりはっきりするだろう。