市民農園は自分の好きな野菜作りを誰の指図を受けずに、楽しむことができる。
小さな区画割りの畑は自分だけの自然、自分だけの小宇宙である。
しかし、小さなスペースゆえにいっぺんに多くの種類は作ることができない。
夫婦二人分の野菜が取れるなら、それでよしとする人にはなんの不満もないだろう。
しかし好奇心が強く、欲張りで、新しもの好き人間の私は小さなスペースはどうも、物足りない。畑のすぐ横が民家の庭先、というのも日常的すぎてちょっと,ちょっとである。
「トコトコ農園」は総面積450坪、1500平米弱の広さがある。民家の屋根は遠くむこうに見えるが、大半は農家のそれである。
畑には頻繁に雉が訪れる。今朝はキュウリが6本ほど鋭いくちばしでつつかれ、無残な姿で転がっていた。
1〜2本ならおすそ分けでどうぞ、と見逃してきたが、毎日数本も彼らの餌となってしまうと見過ごすことができなくなる。
そこで畝の周りにポールを立てて、地上から30センチ間隔でテグスを3本、ポールに絡ませた。これで雉もいたずらは出来まい。
雉のいたずらといえば、昨年収獲直前の小玉スイカが2個、彼らの餌食になった。
そろそろテグスを周囲に張ろうと準備していたその翌日、彼らに一歩先を超された。
こぶし大の穴があけられ、真っ赤な内臓をさらけ出したように中身がえぐられていた。
今年はタキイの「カメハメハ」という種類の大玉スイカを苗から育て、根きり虫対策も抜かりなく施した。鳥害対策は防鳥ネットで天井を覆い、周囲はテクグスを張って備えた。
今年はスイカの横にカボチャも同時期に苗から育て移植した。成長スピードはカボチャに軍配が上がり、まだ親指大のスイカを尻目にカボチャはソフトボール大に育っている。
スイカもカボチャも敷き藁にツルを絡めながら、一直線に茎を伸ばしていく。
スイカは真夏の作業の休憩時に、その場で割ってみんなで食べる。水分と適度な糖分が汗まみれの体に吸い込まれていく。スイカのおいしい季節が近づいている。
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ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/)