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トコトコ農園通信

2010年 7月20日 更新

会員の親睦を図る収穫祭


「協同耕作・均等配分」方式をとる「トコトコ農園」の運営は都合で作業日に参加できなかった人の分まで、みんながフォローして作業を負担している。

ひとつの作物を参加者全員で育て、収穫時には全員均等に配分しているが、これがなかなか部外者には理解しずらいようである。


会員個々に畑を所有区分しないため、収穫物の配分を巡りトラブルが起きないのか、そんな質問をたびたび受ける。言葉で説明しても納得できない方には、収獲物の配分の様子を見てもらうことにしている。ある程度納得してもらえるが、腑に落ちなさそうな顔をする人も少なからずいる。


いまが旬のジャガイモ、ニンジン、トウモロコシのような作物はある程度保存が利きくので、参加できなかった人の分を取り置き、小屋の中においておく。都合のつく日にとりに来てもらうので特に問題は生じない。

しかし葉ものの類は何日もとり置くことはできないので、不参加の場合には配分にあずかることは出来ない。これだけは入園契約の際に、説明し、納得してもらっている。


「トコトコ農園」のロケーションは三富地区特有の一区画が短冊状の整然とした畑なので、良く見かける小規模住宅開発にさらされていない分、周囲に民家は少ない。会員の大半が畑から幾分遠く、車で通っている。都内や隣接する市から参加している会員も少なくない。従って、何かのついでにひょいと畑に立ち寄り、とり置きされた収穫物を持ち帰るという手軽さには欠けるといわざるを得ない。


しかし、いまのところ「協同耕作・均等配分」方式に不満を持つ人はでてきていない。

同じ作業を全員が協力して行うのが原則だが、作業時間は午前中の2〜3時間という限られているので効率的に複数の作業をこなさねばならない。そのため実際には作業分担が行われている。

力仕事は男性中心、収獲と均等配分はきめ細かな女性中心の仕事になっている。役割分担は最初から決めたわけではなく、日々の作業の中で自然と決まってきた。


午前中の作業は今頃から夏の真っ盛りにかけて、30分の作業の後に必ず休憩をとっている。

じっとしていても汗が吹き出るような季節に、畑の作業はなかなかきつい。ときには頭から水をかぶったような汗をかく。

お湯を沸かして熱いコーヒーを飲み、スイカの収穫時期には毎回のようにその場でスカイを切り分け、水分補給に食べてしまう。テーブルを囲み世間話に花が咲く。休憩時間は会員間の親睦に大いに役立っている。


「協同耕作・均等配分」方式のキーワードはチームワークである。

安全でおいしい野菜を作り、そして食べるという同じ目標をもち、それを達成するために密なコミュニケーションが求められる。サッカーの日本代表がベスト16という偉業を成し遂げたのもチームがひとつになったからだ。「トコトコ農園」の「協同耕作・均等配分」方式も同じことが言える。

「あの人の取り分は多すぎる」、「作業に出てこないから配分を減らせ」といった不協和音が出た時点で「トコトコ農園」の存在意義は失われる。

そのため、会員間の親睦を深めるのは収穫祭のような定期的なイベントが重要になってくる。

ジャガイモの収獲にあわせて6月末か7月初旬に「収穫祭」を行っている。

今年はバーベキューとおにぎりのメニューで収穫を祝った。バーベキューの具材はメインのジャガイモ、タマネギ、ナス、ピーマン、そしてちょっと豪華に豚肉と牛肉を4kg用意して料理した。ノンアルコールビールのつまみにはキュウリと枝豆をあてた。


梅雨の谷間の珍しい晴天の下、収穫祭は11時から準備をして午後2時前には後片付けも終えた。

初めてアルミ製の寸胴鍋で米5kgを炊いたが、無洗米を水に浸さず、いきなり火にかけたため、少し硬めに炊き上がってしまった。秋の収穫祭にはこの教訓を活かし、目が飛び出るようなうまいご飯を炊いてみよう。

何せガス、水道、電気もない畑で作るため、あまり手のこんだものは作れない。それより素材のよさを最大限引き出すようなメニューを考えなければならない。


イベントとまではいかないが秋の収穫祭のほかに、その時々の野菜を使った簡単料理を楽しむこともある。例えばハクサイを使ったシンプルハクサイ鍋などがそれだ。サトイモの収獲時期には「イモ煮」を楽しむこともある。

来春はイチゴを2畝つくり、イチゴジャムを作って均等配分する予定だ。


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メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/