2月、8月は作物の端境期だ。
トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、スイカ、代表的な夏野菜が終わりかけている。
秋に収獲予定のサトイモ、サツマイモの葉が青々としているのが、畑の寂さを際立たせている。
春3月からちょうど半年、「トコトコ農園」の畑は20種類を越す作物が切れ目なく栽培され、収獲されてきた。お盆をすぎたところで、ここまでの半年を振り返えってみる。
昨年の反省と会員からの要望をふまえ、今年度は栽培種類を30種類ほどに絞り、1種類あたりの収穫量を増やす方向でスタートした。
昨年より収穫の増量を見込んだものは、ジャガイモ、ニンジン、トウモロコシ、ナス、枝豆、ピーマン、サツマイモの7種類。
昨年と変わらない量を見込んだのはトマト、サトイモ、キュウリをはじめとした12種類。
今年初めて栽培したのはホウレンソウ、ベンリナ、カボチャ、ヘチマの4種類。
これらを集計すると前半は23種類の作物を作ったことになる。
春先のスタートは例年3月中旬にジャガイモの種の植え付けから始まる。
ところが3月9日に季節外れの大雪に見舞われ、キヌサヤ、空豆、スナップエンドウに架けていたビニールトンネルが水分をたっぷり含んだ重たい雪に押しつぶされていた。
今年の異常気象を予感させるような大雪だ。
雪の4日後にジャガイモを植え付けたが、5月の連休後に懸念される遅霜が今年はその前の4月25日に突然襲ってきた。
今年もキタアカリとメークインの2種類を10畝作ったものの、大半が霜でやられた。これまでかと、一旦はあきらめかけたがその後の天気の回復でなんとか持ち直し、収獲時期は遅れたものの、収量は昨年と変わらなかった。
昨年、原因不明の立ち枯れで収穫がほとんどできなかったキュウリは、今年は順調に育ち収量もまずまずである。ところがキュウリをはじめ、トマト、ナス、ピーマンの生育がなぜかやたらと早く、茎が太く大きくなる前に大きな実が結実し、その重さに細い茎が耐えられなくなりそうだった。
トマトなどは人の腰の高さになるかならないかのうちに、赤く大きなトマトを収獲したくらいである。
昨年、根きり虫の被害にあったスイカは少雨と暑さが幸いして、大きさ、甘さ、色具合ともに上々の出来で、会員には大いに喜ばれた。これまで食べたスイカのうち最もおいしい部類と言ってくれた会員もいたくらいだ。
さて大方は順調に収獲できたが、失敗もあった。それは会員から収量の増加を要望されていたトウモロコシである。
苗作りのための種まきは4月10日と4月20日の2回に分けた。昨年もほぼ同時期に種を直播し、トンネルを架けたが、今年は種を直播せず、一旦苗を作ってから移植しトンネル掛けはせず、マルチ掛けだけにしてみた。
10日ずらして2回に分けて種まきしたのは、収獲時期をずらす狙いだったが、後半の半分は結実に至らなかった。
結局前半の半分も直播しなかったせいか、ほとんど収穫ができず、会員にはがっかりさせてしまった。
次回<9月5日>は今年新たに栽培したホウレンソウ、ベンリナ、カボチャ、ヘチマの4種類に関する話です。
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