年明け早々、オーストラリアとブラジルの東海岸沿い一帯が大洪水に見舞われたニュースが飛び込んできました。
特にオーストラリアは昨夏(オーストラリアでは冬の季節)の大干ばつに続く、異常気象被害です。海水温の上昇による大雨がもたらした被害だそうです。
昨年の日本の夏はご承知のとおり記録的な猛暑と少雨により、農作物全般の収穫量が減りました。所沢周辺特産のサトイモ、サツマイモの収穫量が大きく落ち込みました。
さらに猛暑の影響は8月末から9月初旬にかけての秋冬野菜の種まき、苗つくりで大きな被害を被りました。ニンジン、ブロッコリー、ハクサイ、ダイコン、キャベツなど例年の収穫量を大幅に下回る結果になりました。
葉もの類でもっとも栽培がやさしいコマツナでさえ、種を播いても発芽さえしない異常事態を初めて経験しました。
さて今年の気候といえば、昨年同様、変動の著しい年になると思われます。何しろ地球年齢からすれば1年はたった数秒ほどの時間感覚でしかありません。おそらくしばらくはこの傾向が続くのではないかと覚悟しています。
異常気象対策として、種まき、苗作りのタイミングならびに水遣り、乾燥防止策など栽培管理に細心の注意をはらわねばならないでしょう。さらに個々の栽培技術とともにやはり重要なのは良い土作りを忘れないことだと思います。作物のもつ潜在的な生命力を引き出すためには地味の肥えた土壌が不可欠です。
そのため春3月から春夏野菜の本格的な栽培に取り掛かる前に、2月中に堆肥を投入してその準備する予定です。
しかし少々の気象変動に負けない強い作物つくりを心がけるといっても、限界はあります。そもそも昨年の夏の猛暑は「少々の気象変動」をはるかに超えたものでした。暑さの中での作業中、体調を崩した会員が何人かでたくらい厳しい暑さでした。
したがって、栽培する種類そのものを暑さに強い品種に代えるような工夫も必要になるかもしれません。葉もの類も暑さに強いもの、例えばモロヘイヤ、クウシンサイなどをメインにして栽培計画を立てることを考えています。
しかし、スイカのように猛暑がプラスに影響したものもありました。昨年のスイカの出来具合は甘み、大きさ、色、収獲数、総てにおいて満足できるものでした。今年もスイカは期待できそうです。
2月の堆肥のすき込みによる土作りまでは、しばらく作業らしい作業はありません。暮れにかき集めた落ち葉堆肥の切り替えしをするくらいで、畑はガラ〜ンと静かです。
しばらくは冬の定番、焼き芋をほおばりながら熱いコーヒーをすすり、11時ごろには作業を終え解散という作業サイクルが続きそうです。
焼き芋用のサツマイモは会員の福利費からお金を出して、10kg単位で近くの芋農家へ買いだしに行くのですが、サツマイモの収穫量が大きく落ち込み、芋農家にも軒並み在庫がなく、5軒のはしごでやっと買うことができました。
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