今年、夏野菜の多くは育苗小屋で種から苗作りをしてきました。
前号(2011年5月5日号)では育苗小屋で育成中の苗を写真入でご紹介しました。
3m×3m四方の小さなスペースの育苗小屋いっぱいに、キュウリ、スイカ、トマト、ゴーヤ、パセリ、ニラ、そして3種類のハーブの苗が所狭しと並んでいました。
あれからちょうど2週間弱、気温の上昇とともに育苗小屋内は外気温を大幅に上回る温度上昇により、苗は急速に育ってきました。最も成長の早かったカボチャはすでに第2農園と称している2反(600坪)の畑に移植しました。
カボチャに続けとばかり、次はキュウリ、トマト、ゴーヤの順番で苗を移植しました。
中でもトマトはサカタの「麗夏」の種を購入して初めて苗つくりに挑戦し、40本弱育て畑に移植しました。トマトは毎年苗を業者から160本を全量購入していましたが、それに今年は自前の苗をプラスして移植してみました。
自前の苗がどの程度実をつけるか、いまから楽しみです。
キュウリはタキイの「北進胡瓜」という種を初めて購入してみました。比較的暑さに強い種類という理由で選んでみました。今年の夏も昨年同様異常な高温と予想して、出来るだけ暑さに強い種類を選んでみたのですが、はたしてその思惑はうまくはまって順調な収獲に結びつくかどうかというところです。
暑さ対策といえば夏の作業は安全第一で30分の作業のあとは10分の休憩というローテーションを守ってきました。それでも作業中に気分を悪くした人が3名ほどでました。
10分の休憩はパーゴラの下の大テーブルに集まり、朝一番で収獲したスイカを冷やしておき、水分補給も兼ねて冷えたスイカを食べるのが恒例になりました。昨年の暑さはスイカの生育にはあっていたようで、驚くほどの豊作でした。甘みも強く、中玉とはいえ大玉に近い大きさでした。
今年はゴーヤを植えて葉がパーゴラに絡まり、天然の日除けになるようにしました。昨年より強い日差しから身を守ることが期待できます。
スイカは昨年の2倍の苗を植えました。
増量は会員増にあわせたこともありますが、スイカは評判がよく、会員の要望に応えた形でもあります。主要な夏野菜の苗が総て畑に移植されると、育苗小屋に残されたのは3種類のハーブとパセリだけになりました。そのハーブ類もそろそろ今週末には畑に移植する予定です。
ハーブ類を集めたスペースを作り、ミニハーブ園コーナーを新設しました。ハーブ園にはオオバ、ニラなども混植しました。特に均等配分はせずに、作業日の帰り際にでも各人が自由に摘み取り持ち帰ってもらうようになります。もちろんここにパセリも移植することになるでしょう。
3畝の夏ダイコンはいまが収獲時期です。シラスおろしにしたダイコンは甘みがあり、暑い時期には冷たい大根おろしが減退気味の食欲を回復させてくれます。太さといい、形といい今年のダイコンはうまく出来ました。
5月末から6月にかけてはキヌサヤ、ソラマメ、エダマメ、トウモロコシ、ニンジン、夏どり白菜など次々と収獲の時期を迎えます。3月初旬に植えたジャガイモはすでにムラサキの小さな花が咲き始め、6月下旬には収獲が期待できます。ジャガイモの収獲にあわせ、今年もまた夏の収穫祭を計画しています。
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