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トコトコ農園通信

2011年7月5日 更新

新ジャガの収獲にあわせた収穫祭


「トコトコ農園」では春秋2回の収穫祭を行っている。

春の収穫祭といっても実際は7月に入ってから実施しており、春野菜の収穫はすでに終わっている。

何故7月に春の収穫祭を行っているかというと、その一番の大きな理由はジャガイモの収獲にあわせたからだ。

畑の作業は毎年2月から始まるが、2月は堆肥を元肥として畑にすき込む作業がメインで、本格的な野菜作りは3月に入ってから行う。ジャガイモつくりは3月のお彼岸前後に行うのが通例だが、今年は新入会員が多く入ったこともあり、意図的に早めの3月初旬にジャガイモつくりに取り組んだ。


自分で植えたジャガイモの生育状況をつぶさに見ながら、自分の手でその結果を確かめてみたいという思いが強い。会員の中には家庭菜園や市民農園の経験者も多いが、広い畑で大量のジャガイモを作るのは初めての経験なので、収獲への期待はやはり大きい。

葉もの類の成長過程は日々確認が出来る。しかし、ジャガイモやニンジンなどの根菜類はそうは行かない。ジャガイモはある日突然、葉が枯れ始め、それをシグナルに収獲を行うが、イモを掘りあげた瞬間、たいがいの人は思わず感嘆の声をあげる。

3ヶ月前の種芋を植えた記憶を重ね合わせ、大きく生長したジャガイモに単純に感動する。


ジャガイモの掘り出しは通常三本鍬を使い一気にイモを掘り出すが、昨年から手掘りを勧めている。土中のイモの感触を手で確かめてもらうために、あえて手掘りをしている。

今年はさらに一歩進めて「探り掘り」というやり方を初めて試みている。土の中に手を突っ込み、大きなイモだけをとりだす、という方法だ。

残った小さなイモはもうしばらく成長を期待してそのままにしておく。そして配分された新ジャガの味を堪能し、ストックが少なくなった頃に、二度目の収獲作業をする。

これは収穫期をのばし、常に新鮮なジャガイモが食べられ、かつストックする場所に悩むことから開放されるという利点がある。


7月2日(土)に収穫祭を行った。今年は子連れ会員が2組入りその分賑やかだ。

取立てのジャガイモを火おこして蒸かしていると、子供たちは興味深く火の周り集まり、余計なちょっかいを出す。それが飽きると今度は畑を縦横無尽に吹っ飛んで遊んでいる。


今回のメニューは小ぶりのジャガイモを茹で、アツアツのまま塩をつけて食べた。小さな女の子は自分のお皿に5,6個しっかり確保して実にうまそうに頬張っている。

とり頃のエダマメもゆでて食べた。そしてけんちん汁に水団を落とし食べた。本当のところは昨年11月に植えた小麦を刈り取り製粉したものを材料にしたかったのだが、収穫祭には間に合わなかった。市販のスイトン専用粉で作ったが適度な弾力もあり味噌仕立てのけんちん汁に絡み合い、想像以上にうまかった。


小麦は収穫祭の4日前に刈り取り作業を済ませたが脱穀と2回の天日干し作業が残っていたので今回は間にあわなかった。そのかわり秋の収穫祭には挽いた小麦を使い、うどん作りを計画しているのでそれまで賞味はお預けになった。

4日前の小麦の刈り取り作業そのものは30分弱で済んでしまったが、脱穀機もなく力任せに穂先を叩き、炎天下1時間半近く脱穀作業が続いた。11月末の小麦の種まきから3回ほどの麦踏を女性にお任せしたときは、嬉々として麦を踏んでいたが、刈り取り、脱穀の段階にいたって、あまりの単純できつい作業に音を上げていた。やれ鎌が切れない、脱穀機を探して借りてこいなど文句たらたらである。


収穫祭までの今年の作物の出来は質、量ともに十分満足のいく出来である。

葉ものも根菜類も全般的によく出来た。夏野菜の本格的な収穫はこれからだが、入梅の早さに影響されたキュウリ以外はナスやつるなしインゲン、モロッコインゲンも順調に収獲している。トウモロコシはアワノメイガ被害を避けるため、早めに種まきをした結果、被害はでていない。カボチャは早々に実をつけ始め、スイカも花が咲き始めた。日陰対策もかねたゴーヤは黄色い花をつけ、ツルはどんどん張り出している。トマトは1段目の実が赤くなり始め、そろそろ収獲がはじまりそうである。


7月の収穫祭が終わると夏野菜の本格的な収穫シーズンに突入する。


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20畝の中央付近で「探り堀り」を行う

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市販の水団粉を使ったスイトン作り

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けんちん汁にスイトンをちぎって放り込む

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今年は小さな子供が多数参加した

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子供同士はすぐ仲良くなる

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久々の集合写真

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梅雨の晴れ間を狙って小麦の収穫

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刈り取った小麦を並べる

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刈り取り作業は30分で終了

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炎天下の脱穀作業

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一段目のトマト、少しづつ赤くなり始める

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ゴーヤの可愛い花

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スイカも花が咲き始める

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収獲がはじまったつるなしインゲン

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早めに播いたトウモロコシも収穫期を迎える



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「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/