地球温暖化の影響でこの数年、ひと夏で猛暑日(1日の最高気温が35度を越える日)が格段に増えてきた。同時に1日の最低気温が25度を越える熱帯夜も増えてきている。
おととしの2010年は9月にはいってもなお厳しい残暑が続き、秋野菜(ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ)の播いた種はほとんど発芽しなかった。
その翌年、2011年は前年の失敗に懲りて、JAからパレット苗を購入した。本葉が4〜5枚になるまで日陰で育て、その後畑に移植したがそれでも3分の1くらいが暑さでとろけてしまい散々な結果になってしまった。
3年連続の失敗はなんとしても避けたかった。
そこで今年はみようみまねで「冷床」を作り、その上には遮光ネットをかけて適度な発芽温度を保つ環境を整えてみた。
冷床の作り方はいたって簡単で、128穴のパレットが4枚敷き詰められる程度のスペースをとり、その大きさにあわせた木枠を作る。木枠内の底の土は踏み固めその上から土を入れ大量の水を流し込む。
ちょうど田んぼを作るような要領だ。練り床ともいうらしい。
その泥の中にパレットを埋め込み、毎日午前中に泥の乾き具合をみて、水を補給してやる。
もちろん同時にパレットにも適度に潅水してやる。
遮光ネットで太陽の日差しが幾分遮られ、冷えた泥で地温も低く抑えられて、3日後にはほぼ総ての種の発芽を確認することができた。
毎日の水遣りは会員の有志にお願いし、当番制で受け持ってもらった。
おかげで3つある雨水槽は日に日に水位が下がり、それぞれ半分の貯水量に減ってしまった。
ここのところ晴天続きで、時に降る雨も数ミリ以下のお湿り程度だ。そろそろまとまった雨がほしいところである。
しかし台風シーズンにはまだ間があり、困ったことに8月下旬まではさらに水位は下がりそうな気配である。
本葉が4~5枚ほどに成長した時点で、移植を予定しているが寒冷紗をかけて温度管理に気を配らねばならない。背水の陣である。
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