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トコトコ農園通信

2012年12月5日 更新

来期に向けて


各地で初雪の便りが届き、いよいよ関東地方も本格的な冬のシーズンに入り、ハクサイ、ダイコンが食卓をにぎわす、鍋の季節になりました。

そしてブロッコリー、ホウレンソウ、サニーレタスは寒さとともに甘さが増してきました。

また年をまたいで収獲するタマネギの苗の移植、小麦、キヌサヤ、スナツプエンドウの種まきも11月中に終えました。

これら年越しの作物は冬の寒さのなかで土の中の養分をじっくり吸収して育ちます。生育期間が長い作物はその分、収獲するときの楽しみもまたひとしおです。


今年の畑の作業も12月22日(土)で終了です。会員総出で物置小屋や育苗小屋の整理整頓をし、その後収獲したカボチャやハクサイ、小麦粉を使った料理を味わいながら一年をしめくくります。

有機・無農薬農法で野菜を作り続けて丸4年たちました。

毎年、試行錯誤の連続で野菜を作り続けてきました。昨年うまく出来たので今年も同じやり方でやってみても、必ずしもうまくいくというわけではありません。予定を狂わせる大きな要因はもちろん気候です。

そしてもうひとつの要因はやはり土作りです。無農薬農法は虫との戦いです。青虫、芯食い虫、根きり虫、アブラムシ、カメムシ、アワノメイガなどの昆虫類から、今年は野鼠によりサツマイモの被害も受けました。

虫の被害は種まきの時期を早めたり、虫よけのトンネル架けをしたり、ある程度は被害を少なくすることは出来ます。

そして人間で言えば多少の病気にへこたれない丈夫な体つくりが基本のように、野菜作りもまた、多少の病虫害を跳ね返すための健康な土作りが必要です。


毎年畑を休ませる2月に鶏糞とチップの完熟堆肥を播き土にすきこんで、多様な微生物が住む環境を整えています。その土をベースに同じく豚糞とチップを混ぜた完熟堆肥と油粕、米ぬか、草木灰、籾殻薫炭、苦土石灰などを適宜施しながら土作りをしてきました。

来期はよりいっそうの肥沃な土壌作りに取り組むために初めて今年中に土壌診断を受ける予定です。

その結果如何によっては使う堆肥の種類と量を根本的に変えるかも知れません。


また今年の夏は猛暑日が続き、雨不足に苦しみました。

移植したナスの苗の立ち枯れ、発芽まで水遣りが必要なニンジン、大量の水分をほしがるサトイモをはじめ、日照りには強いはずのトマトでさえ水不足により生育に影響が出ました。

これまでは雨水槽に貯めた水を水遣りの当番を決めて細々と散水していましたが、来期は水道水で必要最低限の水遣りをすることにしています。

1回に2トン程度散水できるポリタンクを軽トラの荷台に積み込み、くみ上げポンプで散水する方式です。そのための機材を新たに買い揃え、より品質の高い野菜作りに取り組みます。

区切りとなる5年目を迎える来期は新たなチャレンジの年にしたいと念じています。


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苗を移植したタマネギ

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同上

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翌年の春に芽を出し始めるキヌサヤ

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小麦の種まき風景

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毎年2月に元肥料として完熟堆肥をすき込む



>> トコトコ農園 <<
「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/