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トコトコ農園通信

2012年12月20日 更新

畑の年末風景


今年も残すところ10日あまり。

畑には霜が下りて地下足袋や長靴の底に重い泥が分厚くまとわりつき、作業がやりにくくなる。

雨水をためておく水槽には厚い氷がはり出した。水槽の中の金魚だけが元気にそしてけなげに冷たい水のなかを泳ぎ回っている。


年末が近づくと毎年、近隣の木材チップ工場に頼んで、2トントラックに積んだ木材チップを貰い受ける。今年はトラック4台分、8トンの木材チップを公道から畑のアプローチまで敷き詰めた。

木の香りが漂い、森林浴をしているようだ。敷き詰めた木材チップは水分を吸収して、翌年の今頃には分解されて土になる。

木材チップ工場から貰い受けるチップは無料でしかもトラックで運び込む費用も先方負担である。われわれにとっては全くお金がかからず、霜解けの泥んこ道にも悩まされず、いいことずくめである。


実は木材チップ工場も大きなメリットがある。

木材チップ工場は処分に困って持ち込まれた木材を引き取り大きなシュレッダーのような機械でバリバリと木を粉砕して小さなチップにしてしまう。この作業にかかる費用は木材を持ち込んだほうが負担する。そしてこの費用の中にはチップを市のゴミ処分場(クリーンセンターと呼んでいる)に持ち込む費用ならびに焼却料も含まれている。


どう考えてもこの現状のシステムは不合理の臭いがプンプンする。お金を使いチップを燃やしてCO2を排出し、しかも焼却熱は全く利用されずそのまま空中に放出するだけという大いなる無駄を繰り返している。木材チップ工場からすれば市のゴミ処分場にお金を払って持ち込む代わりに農園に持ち込めばその分、費用がかからず、逆に利益が出るという仕組みだ。


木材チップ工場も農園もお互いが「ウイン・ウイン」の関係になっている。

農園は不合理な無駄のほんの一部を無駄にしないように有効利用している。この運動が所沢市内で一般化すれば、クリーンセンターの負担も減るし、自然界の資源も有効に活用することができる。

このことを演繹すれば原発に代わる自然エネルギー活用の一つとして検討に値するのではないだろうか。


今年初めて所沢市が主催する「サンタを探せ」というイベントに野菜の直売で参加した。

旧市役所跡に建てられた中央公民館広場にテントをはって野菜の即売会を行った。当日の天気は朝早くから午前中いっぱい雨という予報だった。しかし幸いなことに予報がはずれ、暖かい一日だった。近所の主婦たちがメインの顧客になって、午前中で持ってきた野菜はほぼ完売することが出来た。

このイベントは恒例行事として続けられてきたが、また来年も農園として継続参加することが可能であれば、年末恒例の行事に加わることになるだろう。


そんなことを考えながら2012年が終わろうとしている。


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木材チップの敷き詰め作業

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バリバリにはった氷

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厚さ3センチほどの氷

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サンタも野菜を買いにきた

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午前中でほぼ完売してしまった

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高校生のボランティアサンタ



>> トコトコ農園 <<
「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/