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トコトコ農園通信

2013年2月5日 更新

作付け会議と入会説明会


3月から本格的に春・夏野菜の種まき・育苗の作業を開始する。

そして今月2月はその準備段階として畑の土壌作りを行う。具体的には昨年までは鶏糞にチップを混ぜて完熟堆肥化した有機肥料と石灰を畑全面に散布して大型トラクターですき込む。こうすることで野菜が育ちやすい土に仕上げていく。

所沢市内の養鶏場で作られた完熟堆肥を2トン単位で購入し、1反(300坪)の畑に播いてすき込む。トコトコ農園の広さは約5反(正確には4反半・1350坪)なので2トンダンプが5往復する計算だ。

畑の際にうず高く積まれた堆肥を約30名の会員がリヤカーと一輪車に積み替え、広い畑を移動しながらスコップで均等にふりまく。酷寒の2月でもうっすらと額に汗をかくほど目いっぱい体をうごかす。正月で鈍った体を目覚めさせるにはいい運動である。


また毎年2月の第1週目の土曜日は新入会員を募集し、市内の公民館の一室を借りて入会説明会を開いている。今年は男女8名の人たちが参加してくれた。正式には3月から翌年の2月までが会員としての契約期間だが、本人が希望すれば2月の堆肥播きの作業から参加してもらっている。

このように野菜作りのサイクルは2月の土作りから始まる。それにあわせて会員の契約期間も2月から翌年の1月までの1年間とすればよいのではないかと思われるだろう。

確かにその通りなのだが、トコトコ農園の会員の大半が野菜つくりは初めてという人が圧倒的に多い。市民農園での野菜作りを経験した人も中にはいるが、専業農家並みの広い畑と市民農園の小さな面積での労働量は比較にならない。

野菜作り経験が少ない人が入会して、いきなりの堆肥まき作業は少々きつすぎるだろう。それより、もっともきつい作業である夏の雑草とりを一度経験していれば、2月の堆肥まきは屁のようなものに感じるだろう。そんな配慮もあって3月を年度始めにしている。


入会説明会に引き続き「作付け会議」を開いているが、これも恒例となっている。

年度前半に作付けする野菜の種類と量を会員の話し合いで決める会議である。大半の野菜はほぼ前年どおり変化はないが、新しく栽培してみたい種類なども提案される。

好物の野菜は人それぞれで、極端な例ではトマトをさらに増量したいという人もいれば、その反対意見を言う人もいる。

こうしたケースではどのような判断・処理をするかといえば、昨年並みか増量する意見を優先するようにしている。トマトをそれほど必要としない人は、毎週均等配分する際に配分を辞退してもらうことで解決している。自分の好きな野菜だけを栽培することが出来ない点で人によっては所有区分された市民農園のほうに魅力を感じるかもしれない。しかし、広い面積で「共同耕作・均等配分」するトコトコ農園方式は年間40種類近くの野菜・根菜を作り収獲できるという利点がある。そのためトマトのような極端な例が持ち上がっても他の野菜でカバーが可能なのでいまのところ会員から強い不満は出てきていない。


今年の作付け会議では従来使ってきた肥料の見直し、ナス、ピーマン、キュウリなど風の被害を受けやすい作物の支柱補強の強化、サツマイモのネズミ被害対策の研究、が検討課題として取り上げられた。

また今年新たに作ってみたい野菜に関してはいくつか会員から希望が出されたが、複数名がズッキーニをあげていた。

ウリ科の夏野菜としては毎年キュウリ、ゴーヤ(ニガウリ)の2種類を作っているが、新たにズッキーニを加えても良いかなと考えている。

また、香味・薬味野菜として大葉、九条細ねぎ、ニラなどを多めに作ることも提案された。


入会説明会に参加された8名は引き続き作付け会議に最後まで参加して、熱心に聞き入っていた。また2月の肥料播き作業にも参加希望する方もでてきた。新しい熱心な仲間が増え、新年度のスタートを切ることができる。心強いかぎりである。


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入園説明会と作付け会議の様子

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同上

記事関連の写真

2歳の女の子も大人しく会議に参加した



>> トコトコ農園 <<
「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/