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トコトコ農園通信

2013年2月20日 更新

春の準備始まる


2月は畑全面に元肥料を投入して春・夏野菜のための土作りを行う。

昨年までは継続してチップ入り鶏糞堆肥と石灰を畑に播いて、その後トラクターですきこんでいた。

まる4年間同じやり方をしていたが、今年1月に土壌分析を行ったところ、土壌分析を依頼した堆肥メーカーの診断により以下の3点が指摘された。

第1点目は石灰の過剰散布でPH値が高く(アルカリ土壌)なっていた。PH値が高いと鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛などの微量要素が欠乏状態になってしまう。

第2点目は可給態リン酸(作物に利用されやすいリン酸)不足、第3点目はカルシウム、マグネシウム、カリウム、アンモニアなどの陽イオン交換容量(CEC)の低下傾向が見られ、肥料切れがおきやすい状態になっている。

その結果、最低でも今年1年は石灰の散布は中止することにした。そして肥料も従来のチップ入り鶏糞をやめて、リン酸補給と微量要素の充足のためにミネラル有機肥料を使用することにした。

さらにカルシウム補給をするために「畑のカルシウム」を補助的に活用して、野菜の根の伸張を促すようにする。

今月に入って1反(300坪)あたり20k入りのミネラル有機肥料30袋を2回にわけて全面散布し、春作の準備は整った。


2月の元肥料の散布が終わると3月初旬にジャガイモの種芋を植え付ける。

植え付け2週間前に畝作りを行った。今年は「キタアカリ」の種芋を30kg用意した。

昨年の気象データによれば3月にはいると最高気温は11℃〜14℃まで規則正しく上昇していく。4月になると同様に15℃〜20℃まで上昇する。データによれば最高気温が不規則に乱高下することなく、ほぼ1週間単位で1℃づつ上昇している。

作物も人間と同じように規則正しい温度上昇は体調にも良く、種芋の芽から茎が日ごとにすくすくと伸びてくる。5月の連休前後の遅霜被害を何とかやり過ごせれば、6月から7月にかけてゴロゴロと収獲することができる。

ジャガイモの種の植え付け準備が始まると、春の訪れを実感する。


また前年に種まきをしたキヌサヤとスナップエンドウの豆類ならびに11月末に種まきした小麦が春を迎えて日ごとに成長していく。豆類はジャガイモ同様、春の訪れを知らせてくれる。

キヌサヤなどの豆類はこれからツルを伸ばし始めるが、そのツルを受け止める竹を用意するのも恒例の作業である。近所の農家の空き地にしの竹が伸び放題になっているので、約100本あまり刈り取り、葉を落とす作業もそろそろ始めなければならない。常緑の竹の葉はそのままほっぽらかしにしておいてもなかなか枯れ落ちないので、人為的に取り除くしかない。

かたや小麦だが、この時期には3回目の麦踏を行う時期だが、今年の小麦は11月、12月の寒さで発育が相当遅れている。麦踏も冬の風物詩なのだが、今年はまだ1回目の麦踏も行っていない。芽だしもまばらで、相当な減収が予想される。


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メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/