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トコトコ農園通信

2013年3月5日 更新

新年度を迎えて


畑の年度始めは3月である。

今年度は会員として8人の新しい仲間が増えることになった。性別の内訳は男性4名、女性4名とうまくバランスがとれた。全員市内在住でうち3人は自転車で来園できる近場に住まわれている。

畑の作業は原則週1回で、ご本人の希望により火曜グループか土曜グループのいずれかに属してもらっている。土曜グループは基本的に仕事をしている現役グループで、火曜グループはリタイアした男性、主婦が中心になっている。

新会員8名のグループ別内訳は火曜、土曜それぞれ4名ずつでこちらも不思議とうまくバランスがとれた。

会員全体としては総数33名のうち男性が22名、女性が11名でぴたり男女比は2:1になっている。しかも偶然、火曜グループ17名、土曜グループ16名と曜日別に偏りもない。

曜日別の偏りがないということは全体的な作業量の分担と収穫物の均等配分に関して理想的な状態である。「協同耕作・均等配分」方式を実践している「トコトコ農園」としてはうまくバランスがとれているといえよう。


さてその作業であるが、3月のしょっぱなにジャガイモの種芋の作付けを行っている。

種芋は例年通り「キタアカリ」を30kg用意した。20メートル長の畝を10本作り、両グループがそれぞれ5畝ずつ15kgの種芋を植え付ける。春の陽光を浴びながら、広々した畑で鍬をふるうと、すっかりお百姓気取りになって心が洗われようにすっきり爽快な気分になる。

有機肥料を入れた畑に立つと足裏からほっこりした土の感触が伝わってくる。コンクリートの堅さに馴れきった現代人には畑の土は実に柔らかくて足に優しい。春の訪れは土を触るとよくわかる。太陽に温められた土はほんのりと温かい。大気が冷たくても土は確実に春を呼び込んでいるようだ。


ジャガイモの植え付け作業と同時並行に行うのが豆類のツルの誘引作業だ。

昨年秋にそれぞれ3畝ずつ種まきをした「キヌサヤ」と「スナップエンドウ」がこの時期、細いつるを伸ばし始める。つる性の植物はスイカのように地面をはうように横へ伸びるものと、キヌサヤやスナップエンドウのように上へ上へと伸びていくものがある。

キヌサヤやスナップエンドウのツルの誘引には網目模様のネットをかけるが、その前に背丈くらいの長さに切り整えた竹や木の枝を豆の根元に刺して、枝につるが絡まるようにするとなおよい。


今年は近隣農家の敷地に伸びている細い竹を切り出した。竹は枝が細かく別れ、枝の太さも細くてツルがからむには具合がいい。ただ葉っぱがなかなか枯れ落ちないのが難点だ。切った竹を葉のついたまま2週間ほどほっぽいておいても、少し色落ちして黄ばんだだけで、葉そのものはまだしっかり枝に取り付いている。さらに時間がたてばいつかは落ちるのだろうが、風で落ちた葉が隣の農家の畑に飛んでいくと、これまた厄介だ。70歳半ばの隣家の人はとても神経質な人でケイハン茶の枯れ葉が自分の畑に飛んでくるのも極端に嫌う。まして細長く軽い竹の枯れ葉は拾い集めるのはかなり難しい。


そこで一計を案じたのが火であぶり葉だけ焼き落としてしまう方法だ。枝は燃やさないように葉だけ燃やしてしまうには、瞬間的に火力が強くなるようなものを燃やし、一気にあぶってしまうのが一番具合がいい。

火力が強いものといえば、お茶の剪定枝がベストだ。お茶にはかなりの油分が含まれて、半生木でも良く燃える。

お茶のおかげで短時間で100本以上の竹の葉を取り除いてしまった。


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メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/