今年の春は「春一番」が何度となく吹き荒れた。
そんななか3月10日(日)の関東南部は午前中から続いたぽかぽか陽気から、一転して午後3時ごろに冷気が吹き込む奇妙な天候に襲われた。気温の低下とともに空は黄色みを帯びた厚い雲に覆われ、その雲の流れはかなりなスピードだった。
黄砂がまたやってきたのかと勘違いしたが、気象庁によればその原因はおよそ聞きなれない「煙霧」というものだ。
寒冷前線の接近に伴って空気が対流し地表付近の土埃やチリなどが巻き上げられて、水平方向に見通せる距離が10キロ未満になる気象条件のことだ。
この強風の影響で第3農園に設置した小さめのビニールハウスが見るも無残に、骨組みを残し覆っていたビニールの大部分が引きちぎられてしまった。強風のたびビニールが吹き飛ばされて修理すること2度。そして今回の三度目の強風はビニールハウス横に会員から譲り受けたスチール製の物置小屋までもが強風にあおられ、左45度ほど位置を変え、かつ傾いてしまっていた。v
度重なる強風被害に三度目のビニールハウスの修理はあきらめてしまった。
JR各線も強風で運休した路線もでて、成田空港では飛行機が着陸寸前に大きく機体を左右に振られ、離着陸できない便が相次いだ。
全国各地では桜の開花が例年より早く宣言され、春が一足も二足も速く訪れている。畑の周囲のしだれ桜は例年より早く6部咲きになっている。しかし、日中の最高気温と明け方の最低温度の差は十数度も開き、寒暖そして気象の変化が著しく激しい。
近年、台風の巨大化、スコールのような夏の雨、この時期の三寒四温のサイクルがどこかへ吹っ飛んでしまったようにな気候が続いている。
春の前倒しのようなぽかぽか陽気が続いているため、3月中旬に種まき予定のものは初旬に、トウモロコシの種まきは3月下旬に予定していたが中旬へと前倒しに予定を早めることを検討している。
育苗室では128穴のセルトレイに播いたブロッコリーが5日目で揃って芽だしをはじめた。3月下旬に予定していたピーマンの種まきも10日ばかり前倒しで3月16日にポットに種を播いた。
キヌサヤとスナップエンドウはこの暖かさで順調な生育をしている。先日豆類のツルの誘引をするために竹を刺した。その竹を支えるための囲いをするため桑の枝を近隣農家からもらいうけた。通常は2メートルの長さのイボ竹(スチール製)を使うが、今年は初めての試みで不要な桑の枝で代行した。スチール製イボ竹は古くなれば産業廃棄物になってしまう。しかし桑の枝は古くなって使えなくなれば燃料として使えるし、燃えて出来た灰は肥料として畑に播いてしまえばよい。
資源の有効利用である。
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