前日の雨がチリや埃や目に見えないPM2,5を洗い流し、翌日の空は気持ちがいいほど青い。白い雲とのコントラストが鮮やかでまぶしい。思わず空に向かって大きく背伸びをしたくなる。
一週間前には今年はじめて、色鮮やかな羽の色をもった雉が畑を悠然と横切っているのをみた。鶯の鳴き声が一段落すると澄んだ鳴き声を放つカッコウのお出ましだ。
今年前半の計画では下記の作物を栽培する予定にしていたが、現在トマトとキュウリの苗の移植を残し、総て計画どおりに作業を進め、終了した。
2月 ジャガイモ
3月 ブロッコリー・ネギ・レタス・ニンジン・トウモロコシ
4月 キャベツ・オオバ・パセリ・アスパラ・ニラ・ダイコン・カボチャ・スイカ
ズッキーニ・インゲン・サトイモ・カブ・春菊
5月 ゴーヤ・オクラ・枝豆・ピーマン・ナス・キュウリ・トマト・メロン
上記に加え、適宜ホウレンソウと小松菜の種を播いては収獲を繰り返している。
トータール29種類の野菜根菜の種を播き栽培していることになる。
これ以外には昨年から栽培しているキヌサヤ、スナップエンドウ、イチゴはすでに収獲時期をむかえている。これ以外に6月以降収獲を予定しているものはラッキョ、タマネギ、行者ニンニクなど、第一農園の畑は空きスペースがなくなるほど多種類の野菜を育てている。
春先は遅霜に代表されるように突然寒くなったり、春の嵐で突風が吹き荒れたり、天候が猫の目のように変わり安定しない。
ちょうど5月の連休明けはトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、スイカ、カボチャなど夏に収獲する作物の苗を移植する時期に当たる。移植した途端、春特有の強風にあおられ苗が痛めつけられる。そのため風対策としてネット状のトンネルを架けて風から苗を守る。
3月に種まきしたトウモロコシもネット状のトンネルを架けて育てているが、5月も後半に近くなるとそろそろ頭がネットにかかってくる。そこでトンネルをはずすが、はずした途端強風にあおられ、往々にして横倒しにされてしまう。
しかしトウモロコシは支柱を立て、茎を誘引することはしない。なぜならトウモロコシは成長のスピードが速く、横倒しになっても二三日もするとすくっと、元通りに立ち直る。
スイカ、メロン、カボチャ、キュウリのようなつる性の作物は風にあおられると、伸びたつる同士がこんがらかった糸のように互いに絡まってしまう。そこで写真のようなキャップがホームセンターなどで売られている。市民農園のような小さなスペースで3〜4本程度のスイカをキャップで保護することは理にかなっている。しかし30〜40本の量になると、キャップ1個の価格が170〜180円もするので、躊躇してしまう。
そこで竹くし3本とレジ袋1枚で三角形の行灯のような形を作り、スイカの苗をすっぽり覆ってしまう。トコトコ農園ではお手製のお手軽簡易キャップで代用している。
種まきや苗の移植が終わるとこれからは良い実がなるように追肥や整枝作業がメインの作業になる。トマトの場合は茎が伸びるたびごとに支柱に茎を誘引する作業やわき芽をかきとる作業、ナスの場合は不要な側枝を切り落とし、主枝と側枝の2本仕立てにして、形の良い実をより多くそしてより長く収獲できるように手を加える作業が続く。
そして夏は炎天下での雑草駆除作業が待ち受けている。年々夏の暑さが厳しくなり9月になってもいつまでも暑い。地表の温度は空気中のそれよりもさらに高く、身をこごめてもくもくと雑草とりをしているとさすがに誰もが口が重たくなる。軽口をたたきながらの収獲作業とは雲泥の差がある。
そろそろ作業開始時間を冬時間から夏時間に30分繰り上げる頃になる。作業服を半そでに替えた途端、二の腕が真っ赤に日焼けして、焼けたところが風呂の湯でぴりぴりと痛む。紫外線が思ったよりきつくなってきた。
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ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/)