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トコトコ農園通信

2013年7月20日 更新

水不足に備えた散水体制


一昨年あたりから9月にはいってもいっこうに涼しさを感じことが出来なくなっていた。

私が高校生のとき、それはもう半世紀も前のことだが、私は水泳部に属していた。

8月初旬から1週間の夏合宿を終えると9月の新学期までは原則宿題を片付ける期間に充てられた。それでも1週間に1回はプールに顔を出し、生暖かい水のなかで遊び半分で泳いでいた。


そして9月の新学期を迎えると、空は明らかに夏の終わりを実感させるように雲は高く浮かび、空気は透明感が増してくる。しかし日中はまだまだ暑く、いうところの残暑の時期だったが、プールの水はぐんと温度が下がるのを肌で実感することが出来た。朝夕の気温が秋のそれになり、水は確実に冷やされていた。


しかし昨今の残暑は厳しさを通り越して、いつまでも夏が終わらない状態だ。

秋冬野菜の準備は8月のお盆過ぎからぼちぼち始まる。セルトレイに種をまき、暑さを避けるように軒下のような適度な日陰と風が通るような場所において苗を育てる。

発芽したあとの本葉の育ち具合を見ながら、苗を畑に移植するのだが、せっかく育てた苗が活着する前に、ぎらぎらした太陽熱で立ち枯れしてしまうケースも目立ってきた。


特に水分量で発芽するか否かが決まるニンジンがいい例だが、少々の水遣りではまず発芽は期待できない。昨年は水やり当番を決めて毎日、雨水槽から水をくみ上げせっせとジョーロで水をかけてきたが、そんな水量では文字通り焼け石に水で、ニンジンはとうとう発芽しなかった。


同様に成長期に大量の水を必要とするサトイモも昨年は小さな芋が申し訳程度に付いただけだった。井戸も水道もない状況で唯一の水源を雨水槽に頼るのはもう明らかに限界である。


そこで今年からとりあえず贅沢だが水道水を500リットルのタンクに入れて、ガソリンエンジンのポンプでくみ上げ、放水することにした。

タンク、くみ上げポンプ、ホースなど散水に必要な機器、資材を5万円弱で買い揃えた。


今年の5月から6月10日頃までは極端な少雨だったので、本格的な夏になる前に、あわてて500l入りポリタンク、そして散水ポンプと2種類のホースを購入した。

しかし、皮肉にも買い揃えた直後からまとまった雨が降り続け、当面は散水の必要性が薄らいでしまった。

そこで、夏本番に備えとりあえず試運転をすることにした。


必要な機材は500l入りポリタンクの水をくみ上げるポンプとくみ上げた水を必要な場所に運ぶホースの2種類の機材を紹介する。


ポンプの性能は最大約100lの水を1分間でくみ上げる能力がある。

使用する燃料は混合油(ガソリン25:オイル1の割合)によるエンジン式のポンプである。見た目は小さいが、最大で500lのポリタンクが約5分で空になるほど、水を吸い上げる力を持っている。

一方ホースは30メートル巻きのもので、この長さなら1反半の広さの畑の隅々までホースは届く。

サトイモのような大量の水を必要とする作物にはノズルから勢いよくでてくる水を葉の上からジャブジャブとかける。

またニンジンの芽だしを促すための散水はジョウロのように優しく水撒きしなければならない。それにはホース全体に一定の間隔で針の先のような小さな穴のあいたホースを使う。畝の間に敷設して、ゆっくり時間をかけて散水する。今回は穴あきホースでの散水は試してみなかった。


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外見は小さいがパワーのあるポンプ

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緑色のホースが穴あき、青が通常のホース

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ポンプとホースを連結する

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ホースは畑の中心地から端まで届く

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ノズルの調節で霧状になった水

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かなりの距離まで水は届く

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穴あきホースを使ってニンジンの発芽を促す光景



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「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:koji@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/