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トコトコ農園通信

2014年4月20日 更新

開園5周年記念の“ごちそうさん”


4月6日、新所沢公民館の調理室、お赤飯を蒸すやさしく甘い香りが漂ってきます。トントントントン…豚汁の具を刻む女性会員の手慣れた包丁の音が聞こえます。隣の調理台ではトン‥ト・トン‥トン‥男性会員が真剣な顔で焼売用の玉ねぎのみじん切りに挑んでいます。「幸せな人生を歩んで来た証拠ね。」と横から声が掛かります。トコトコ農園開園5周年記念の食事会の準備、真っただ中です。食事会といっても、トコトコ農園ではお店へ行ったり、出来合いのものを買って来たりして食べるのではありません。「みんなで作ってみんなで分ける」という農園の野菜作りの理念そのままに「みんなで作ってみんなで食べる」のが通例です。


5年前にトコトコ農園がスタートし、翌年から毎年開園祝いをやってきました。当初は畑でバーベキューや豚汁を作ったりして楽しんでいました。そのうち誰かが大きな蒸篭を貰ってきて「赤飯を作ろう。」ということになりました。蒸篭で蒸かした本格的なお赤飯は美味しいと大好評、赤飯作りはいつしか農園行事で欠かせぬものとなりました。水や設備の関係から公民館の調理室を借りて行うようになってからも「お祝い、やっぱ赤飯でしょ。」ということで今回も赤飯が主役です。「みんなが好き・料理初心者でも作れる・ワンコイン500円で出来る」この条件で担当はメニューを考えます。今回は、赤飯・豚汁・焼売になりました。


「私作る人、僕食べる人」若い人たちには???でしょうね。シニアの男性会員の皆さんが企業戦士として日々朝早くから夜遅くまで働き日本の高度経済成長を支えてくれていた頃、こんなキャッチコピーがあったのです。慣れぬ手つきで玉ねぎを刻んでいた方もそんな日々を過ごされてきたことでしょう。夫は外で働き、妻が家庭の中の事を引き受けてきました。だから安心して働けた「幸せな人生」との声も掛かったわけです。あれから数十年、世の中も変わり「厨房男子」「弁当男子」が登場し、男性たちも楽しそうに料理について語り始めました。


昨年、トコトコ農園の食事会で「鶏のさっぱり煮」を作りました。鶏手羽元肉とゆで卵を酢・醤油・砂糖で煮込むだけの超簡単料理です。後日、参加した男性から「娘夫婦が孫を連れて来るので、私が料理を作ってびっくりさせてやりたい。レシピを送って下さい。」とのメールがありました。そして数日後、「みんなが美味しい、美味しいって食べてくれました。」との嬉しい報告がありました。「どうだ?」「うん、おいしい!」「これジージが作ったんだぞ。」「ジージ、すごいね!」こんな会話がお孫さんとの間に交わされたのでしょうか。そばでは奥様と娘さんが顔を合わせてニッコリ。笑顔の食事風景が目に浮かんで来ます。「簡単にできるなら僕も作ってみようかな。お義父さん、レシピを僕にも教えて下さい。」などと展開していったら、一層楽しいですね。


働きずくめで忙しかった男性たちには「作る楽しさ」を、そして男性を支えてきた女性たちには「作ってもらい食べる嬉しさ」をこのような食事会を通してプレゼントできたらと願います。「私も包んでみたい!」焼売作りの調理台の周りはいつしか人集りになりました。勿論、男性会員も手に皮を持ってキュッキュッ。いびつな形をしたもの、皮で餡が見えなくなったもの…でもまたそれが楽しいのです。200個以上の焼売があっという間に包み上がりました。


調理開始から1時間半。30数人分のお赤飯・豚汁・焼売が出来上がりました。果物と女性会員から差し入れの手作りロールケーキも並んでお祝いの食事が始まりました。「美味しいね!」「いい味だね!」みんなの笑顔が広がります。会話も弾み、満足の「ごちそうさま」をした頃には会員同士の絆も一層強まった気がします。片づけもみんなの協力でてきぱきと終わりました。


「無農薬有機栽培のトコトコ農園の安心野菜で美味しい料理を食べる幸せ」次回は畑で採れるじゃがいもと苺を使っての初夏の収穫祭です。何を作りましょうか。お楽しみに!


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「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:support@ganbare-nougyoujin.org
ブログ:畑にそよぐ風(http://nougyoujin.blog.so-net.ne.jp/