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トコトコ農園通信

2014年11月5日

トコトコ実験農場『山芋クラブ』について

内田 博

この春に発足した『山芋クラブ』のメンバーは4名。クラブメンバーに参加した動機を聞いてみました。


Aさん(山芋クラブリーダー): 「トコトコ農園の麦畑を見てDさんが『皆で麦とろを食べたいよね。』と呟いたことがきっかけです。」


Bさん(山芋クラブ広報): 「長芋は安いが水っぽい。山芋は高いが粘っこくてうまい。素人でも栽培できるのならやってみたい。下山口のcolot[古民家つき農園]では、畑が雑草だらけに見えた。作物周りだけ刈り取った雑草は、作物の根元にかぶせ、草マルチとして活かしている。だから埃っぽくない。土の乾燥防止・雑草繁茂抑制・雑草肥料化、の一石三鳥である。この栽培方法も同時にやってみたい」


Cさん: 「@トコトコ農園の栽培作物リストに載っていない、A自分の菜園では作付けするスペースがない、B栽培方法に興味があった(自分では垂直に根(食用イモ部分)が伸びるとしか思っていなかった。)、C土つくり(堆肥つくり)も項目にありトライしてみようと思った。1月にBさんの紹介で「関谷農園の落ち葉掃き」に参加し、三富地区で実施されていた循環型農法に興味を持ち実践してみたいと感じた。

山芋は以前から栽培してみたい品種だったが畑のスペースや穴掘り作業を考えるとなかなか実践できなかった。リーダーからお誘いを受け 上記@〜Cを考慮し参加することにしました。」


D(筆者): 「あるテレビ番組で「自然薯(自然生)」の栽培方法の一つに『水平栽培法(少し勾配をつけます)』があることを知り、この方法で自分達で栽培した美味しい「麦とろめし」を皆で食べたい一心から参加した。」


以上、山芋を自分達で栽培し旨い山芋料理を食べたい一心の4人で作業をしています。


9月の初旬までは火曜日午前7時半から8時半までと金曜日午前8時半から11時半頃まで、9月中旬以後は金曜日午前8時半から11時半頃までの週一回の作業で活動しています。


本年度のヤマイモの作付けは、つくね芋1 ねばり芋3 長いも20 自然薯3 短形自然薯10(計37株)。種イモは京都の「タキイ種苗梶vのものを調達しましたが、次年度は「ムカゴ」から種イモを作成し、2年後にトコトコ農園用に提供できるように試験する。(種イモが高価であることからこの実験は是非とも成功したい)

植え付け後6月3日の芽出し確認、その後順調に生育していましたが 『むかご』 が一部着きだした頃、台風(8月9日)により支柱が倒れ付け根から欠損し蔓枯れが生じたものの、ほとんどは生育の状況の影響はないようでありますが、11月の収穫を迎えるまで確認できません。

初年度の目標: 長芋は、約1m位、その他は重量1s位。芋の成長が思わしくなければ次年度に収穫を見送る等、収穫時期の判断を行うほか、植え付け方法も継続研究していく。芋の長さ1mに応ずる掘り易い竪穴式等土つくりを実験する。


山芋栽培の中で、特に時間と労力を必要とする『自然薯(自然生)』と『長芋』の 『水平栽培法』を実験的に採用してみました。その方法は、別図『自然薯・長芋栽培模式図のように、地中深く垂直に伸びて行こうとする芋の真下に横方向に障害物となるガイド材を設置して食用とする当年成長芋を育てる栽培方法です。

ガイド材としてはクレバーパイプ(塩化ビニール製パイプ)、塩化ビニール波型板(屋根用)、半円型塩化ビニール雨樋等がありますが、いずれもコストが高いので、『山芋クラブ』ではご近所の方から分けて頂いた孟宗竹を自分達で切り出し、1m位リ切り半分に割って節を取り払って図のように設置して育てています。


このほか『山芋クラブ』では、山芋以外の作物栽培で堆肥つくり(土つくり)に励んだり、今後ボカシ肥料も研究していく予定です。

11月の収穫が楽しみです。


クリックすると拡大されます。

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自然薯・長芋栽培模式図

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雑草も大事な農業資源

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山芋の生育は順調そのもの



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