「山芋クラブ」は平成26年3月に有志4人で発足しました。
初年度は、参考書を片手に@畝づくり A山芋の種イモ購入 B山芋掘りを容易にする仕掛けとして孟宗竹(長さ約120cm、U字形にハーフカット)ガイドを使用しました。また、自然農法に近づけることに心掛けました。例えば、蔓を支える支柱は桑の枝(近隣の農家から戴いたもの)を使用、畝も草マルチを被せる等、また、有機無農薬を徹底しました。
7月及び8月の台風接近で支柱が倒れるという事件が発生しましたが、それ以外は概ね順調に推移しました。
10月〜11月期の収穫に際しては、孟宗竹ガイドの上に乗せて山芋の掘り起こしを容易にしようとする目論見が見事に外れ、ガイドに沿って成長した芋は約3割ほどで、他は地中深く真下に。その結果、一本掘り起こすのに約30分も時間がかかり、芋を傷付けることとなりました。
とはいえ芋そのものは、数も20本以上収穫でき、味も大変良く、成果としては計画の80%達成といったところで、メンバーは十分満足しました。
2年目の今年は、若手3組5人が新たに山芋クラブ活動に参加し計9人となりました。
今年の特徴としては、@種イモとして昨年収穫した『カット芋』の使用 A昨年度収穫した『むかご』の使用、があります。これまで、
元肥作業:3月28日 鶏糞45kg、枯葉堆肥120kg、苦土石灰2kg使用
畝づくり:3月28日 畝幅80cm、高さ20cm、長さ13m×2畝
植え付け:4月14日 昨年のカット芋×1畝、むかご×1畝
を行いました。また、昨年度の教訓から、芋掘りを容易にするために孟宗竹からプラスチック波板(長さ120cm、巾60cm)ガイドに変更しました。
6月12日現在の成育状況は、『カット芋』の芽出し約80%、『むかご』の芽出し100% で、おおむね期待通りと言っていいでしょう。
今後10月の収穫期までは、草取りと追肥(6月〜8月各1回)がおもな作業となります。
次年度以降、むかご栽培からの種イモの生育状況(大きさが揃うことがポイントです)が良ければ、「山芋クラブ」は種イモ作りに専念することにして、実験農場の成果をトコトコ農園に移管し、トコトコ農園での山芋作りを提案していきたいと考えています。そうした可能性を探りながら、今年の活動を進めていきたいと思っています。
このほか、平成27年1月以降、地元農家から提供してもらった落ち葉を利用した堆肥づくりを開始しました。免疫性のある土づくりを行うには堆肥熟成期間5年、最低でも3年はかかります。
所沢・三富地区(下富、中富、上富(三芳町))では江戸時代からずっと、雑木林の落ち葉を利用した循環型農業を行ってきました。循環型農業は畑に優しい長期継続性のある方法で、畑づくりの基本と言ってよいものです。先人の知恵を現代に役立てたいという思いがあります。
長期にわたる堆肥づくりですが、昔ながらの農業のよいところはどんどん取り入れていきたいと思っています。
11月から1月にかけて行う数回にわたる落ち葉集め等の作業は労力が掛かります。賛同してくれる仲間を増やし、たくさんの援助が得られれば嬉しい限りです。
最後に、
山芋クラブでは山芋、ニンニク、ササゲ、ネギ、そのほか、短期間で生育する大根やニンジンも加え、季節感も味わえるように活動しています。ご期待下さい。
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ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:support@ganbare-nougyoujin.org