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トコトコ農園通信

2015年7月5日

初夏の収穫祭終了

理事 嶋村 良子

 6月26日(土)朝8時半過ぎ、富岡公民館に約15sのじゃがいもをはじめ、沢山の野菜やお肉、調味料などが運ばれて来ました。今日はトコトコ農園恒例行事の一つ「初夏の収穫祭」です。

まだ寒さの残る頃から、種を播き、トンネルを掛け、ポットで苗を育て、支柱を立て、鳥よけのテグスを張り巡らし、草を取り、みんなで育てて来た野菜達がグングン育ち、嬉しい収穫の時期を迎えました。

「収穫祭」はそんな畑の野菜をみんなで調理して食事会を開き、大地の恵みに感謝し日頃の労をねぎらい合おうということで、開園以来毎年、初夏のこの時期と秋に行われています。


 今日作るのは150個のコロッケ、じゃがいもとニンニクのオーブン焼き、野菜スープ、それに苺ジャムと苺ゼリーです。お腹が空く12時半頃には完成させたいところですが…。

9時近くになると、会員達が続々集まって来ました。今日の参加者は大人31名、子供4名の計35名。入り口でくじを引き、「コロッケ」「オーブン焼き」「野菜スープ」「ジャム・ゼリー」のグループに分かれます。普段の農作業で「協同作業」精神がしっかり身に付いているので、持ち場が決まるとすぐにエプロン・三角巾を身に着け、作業に取り掛かります。


 「コロッケ」Gは3つの調理台を使い、それぞれ3.5kgのじゃがいもでコロッケを50個ずつ作ります。まずじゃがいもをサッと洗い、皮付きのまま大鍋で串がスーッと通るまで茹でていきますが、これが結構時間がかかります。

その間、玉ねぎをみじん切りにしひき肉1kgと炒めて、塩・コショーで下味を付けます。塩は大さじ1強が目安ということですが、こんなに大量だと結構難しい。「これでどうかしら?」「うーん、もうちょっと塩を加えた方が。」「OK。」こんな風に声を掛けあいながら作業が進んでいきます。じゃがいもの茹り具合も気になり、時々蓋を開けて串を刺してみますがまだまだ固いまま。時間大丈夫かなぁ、、、


 こちらは「ジャム」G。収穫し、冷凍保存しておいた苺が約7sになりました。今年は「ジャムだけでなく」という会員の要望に応え、1.5kg分は粉寒天を使ってゼリーを作ることにしました。

苺を小分けしミキサーにかけ、砂糖を加え煮て、煮溶かした寒天液を加え3500tのゼリー液を作り、型に流して固めます。チーフのKさん、水の量はあんなに厳密に計っていたのに、砂糖を加える時は「こんなもんでしょ。」と袋に残っていたお砂糖をザーッと投入。えっー! ゼリー液は粗熱を取った後35個のカップに分けられ、無事冷蔵庫に納められました。

ジャム作りの方は皆さんもう手慣れたもの。鍋の中でゆっくり丁寧に混ぜられて、苺と砂糖が仲良く溶け合っていきます。周囲に甘い匂いが漂っています。焦がさないように。そして跳ねたジャムで火傷しないように気を付けて下さいね。


 「野菜スープ」Gはトコトコのスープ作りベテランのMさんを中心に、いろいろな作業を請け負います。

まずはコロッケに添える彩野菜の準備。ブロッコリーを色よく茹で、レタスを洗い、トマトキュウリを切り、冷蔵庫の中へ入れて冷やしておきます。

コンロが空くと、次はスープ作りです。野菜やベーコンを刻み、戻しておいた椎茸も入れました。この椎茸はトコトコで榾木(ほたぎ)に菌を植え付けて栽培したものです。全員に分ける量は収穫できませんでしたが、出来た肉厚の大きな椎茸をM副代表が干しておいてくれました。今回の調理に使う野菜は、トマトを除き全てトコトコ農園産です。椎茸のだしのいい匂いがして来ました。楽しみです。


 「オーブン焼き」Gはじゃがいも茹で、ジャム作り、スープ作りでガスコンロがふさがっているため電子レンジとオーブンを使って調理します。若手のIさんお勧めの一品です。

電子レンジでチンしたじゃがいもとニンニクをオーブンで香ばしく焼き、マヨネーズ・ヨーグルト・粒マスタードを混ぜて作ったソースを絡めていただくというオシャレな一品です。シニア世代の食卓にはなかなか上らない味かもしれません。皆さん「ソースが美味しい!」と喜んでいました。トコトコには幅広い世代の方々が集まっているので、貴重な情報交換の場にもなっているのです。

ニンニクは実験農場「山芋クラブ」で作ったものを提供して下さいました。「山芋クラブ」の皆さん、ありがとうございました。


 さぁ、じゃがいもも茹で上がり、ふうふういいながらの皮むきです。新じゃが特有の柔らかい皮は指にくっついてなかなか剥きづらいものですが、みんな頑張っています。潰したじゃがいも・ひき肉・玉ねぎを混ぜ、形を整え、小麦粉・溶き卵・パン粉を付けて油の中へ入れていきます。形も様々でいかにも手作りって感じです。

こんがりキツネ色に揚がったものを順に鍋から取り出していきますが、次々と更なるコロッケが投入されていきますので、揚げ箸を休める暇はありません。一皿、また一皿とコロッケ山盛りのお皿が続々テーブルの上に並び始めました。


 12時前にはすべての準備が終了し、テーブルにご馳走が並びました。当初、12時半までに準備が出来ればと思っていたのに、すごい! 代表の挨拶の後、声をそろえて「いただきまーす」。

Hさんから人参の葉で作ったジェノベーゼと人参ドレッシングの差し入れもあり、色々な味を楽しむことが出来ました。

ホクホクのコロッケ、オシャレ味のオーブン焼き、シイタケの香り豊かな野菜スープ、ジャムをつけてパンを頬張るみんなの顔は笑顔でいっぱいでした。これで十分満足なのに、最後に冷蔵庫からゼリーが出て来たときには「わぁ」の歓声。そうそう、「こんなもんでしょ。」のKさんのお砂糖加減はバッチリでした!さすがですね。


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次々にコロッケを揚げていきます。

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こちらはジャガイモのオーブン焼き。

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イチゴジャムは初夏の収穫祭の定番となりました。

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ずらっと並んだメインディッシュ。トマト以外はすべて農園産の野菜です。

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黒板の前では、代表の挨拶。短めでよかった!

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いただきま〜す。美味しいなぁ。

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新入会員も紹介されて挨拶。

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最後は、デザートのイチゴゼリー、というサプライズ付きでした。



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「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
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メール:support@ganbare-nougyoujin.org