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トコトコ農園通信

2015年8月20日

トコトコ、最初の五カ月

三谷 真一郎

皆さんこんにちは。私は今年三月にトコトコ農園に入園しました。昨年退職し現在は水泳や読書などいくつかの日課(週課?)を作って過ごしています。現役時代は集積回路分野のどちらかというと技術系の仕事を経験してきましたので農作業は今回が初めての経験です。印象が新しいうちにトコトコ農園の感想などを報告したいと思います。


さて、「農」に興味を持ったきっかけは、十年ほど前に庭にゴーヤを植えたことにあります。定植して適当に肥料を施しただけなのですが梅雨が明けるころには二階の手摺に届くほどになり、毎日その成長が楽しみであったことを思い出します。勤務先の仕事は一進一退でしたが、これは日々の進歩や成果が手に取るようにわかり、また収穫の喜びを実感することで"農"へのほのかな憧れが生まれたように思います。


つい先日、日本の食料自給率の報道がありました。金額ベースでは70%ぐらいだと思いますが、カロリーベースの自給率は40%弱だそうです。実はこの数値はこの10年ほど大きくは変わっていないのです。大きな部分はおそらく米であって、その他は生鮮野菜と園芸作物が大半ではないかと思います。長年こういうことも気にかかっていました。


そこで所沢の農業の現状を知りたくWebで調べていたところトコトコを見つけました。ホームページの皆さんが楽しそうなのを拝見し、とりあえず始めてみようということで会員にしていただくことができました。


トコトコ農園でまず驚いたことは作物の種類です。この多様さは予想外でした。普通の家庭菜園ではとてもできないことが、「共同作業の農場」という他にはないシステムでいわゆる大規模化のメリットを使って実現できている、ということです。おまけに収穫物を会員に均等分配する仕組みがあるのでビギナーの私でも毎週多様な収穫物をいただくことができます。私にとってはまさにパンならぬ「ベジ・ウィナー」、すなわち我が家の野菜獲得人になれて、「粗大ごみ」を辛うじて逃れられるシステムになっています(笑)。


このシステムを運営するため知識・経験が豊富で献身的な多くの先輩方がいらっしゃいます。これはこの五ヶ月間何かにつけて感じていることで、感謝申し上げるとともに、取り敢えずは手足まといにならないよう心がけたいと思います。


作物にとって風土は大きな要素です。他の場所を知らないのですが、トコトコは恵まれていると感じました。一見、灌漑に難がありそうですが降雨が結構あります。表土が細かく厚いためか、最近の夏場の日照り続きでも表土を少し掘れば土に水分が残っているようです。しっかりした根の苗を作ることがいかに大事かを知りました。


今は毎週の作業が楽しみになっています。機会があれば風土に適した作物を大量に作って、むろん低労力・安価にできることが前提ですが、トコトコの成果をもっともっと大きくしていきたいと思っています。


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著者近影。夏の日差し対策ばっちり。新調したばかりの地下足袋を履いて。

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入会した頃の著者。先輩から種芋の切り方を教えてもらう。

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一山が一人分。毎週これだけ持ち帰れば、家族の評価も上がること間違いなし!!



>> トコトコ農園 <<
「トコトコ農園」は安全でおいしい野菜作りを楽しむことを目標にしています。
ご興味、ご関心をお持ちの方は、何なりとお気軽にお問い合わせください。
メール:support@ganbare-nougyoujin.org