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トコトコ農園通信

2015年12月20日

「チャレンジ」「発見」「感動」そして「学び」の旅    3/3

(お話)水島 治、(聞き手)監事 丸山 靖子

※ このお話は3回に分けて掲載いたします。(第1回はこちら、第2回はこちら)

丸山: 今日は、5大陸行以降の水島さんの旅について伺いたいと思いますが、その前に、前回までの記事をご覧になった読者の方々からいくつかご質問をいただいていますので、それからでよろしいでしょうか。

水島: はい、分かりました。


丸山: では最初の質問ですが、5大陸をオートバイで旅して歩いて、一番思い出に残っていることは何ですか?

水島: それはやはり感動を得た時のことと、危険な目に遭ったことですね。その場所と情景は脳裏に鮮明に焼き付いています。

メキシコで偽軍隊に遭ったときにはバハカリフォルニア半島のサボテンが乱立する砂漠地帯を縦走していました。逃げ切ったときに見たその景色は素晴らしく抜群でした。

ペルーのナスカからマチュピチュ、チチカカ湖を経て、ボリビアのウユニ塩湖に至る旅は、危険ではなかったのですが、安子が高山病にかかって10日間静養、私は凍傷でアクセルを満足に操作できない状態になってしまいました。この辺りは標高が高く、例えばチチカカ湖は3,810mの高地にあるのです。私が凍傷になった頃の気温は-4度でした。それでもこの時の景色と言ったら、空にはコンドルが悠然と飛んでいて、アンデスの山々がそれはそれはすっきりと輝き、何とも言えない美しさでした。

スーダンでのトラブルについては前回お話ししましたが、このときも最後に雄大なナイル川を下ったときには本当に感激しました。


丸山: 次の質問ですが、お薦めの国などがありましたら、お願いします。

水島: これは私にとって難しい質問ですね。

西オーストラリアのパースは大好きです。街も綺麗ですし、街を出るとすぐにアウトバック(砂漠)になっていて冒険もできます。子どもたちを育てるのなんかに向いていると思いますね。

アフリカのインド洋に浮かぶマダガスカルなんかもよいと思います。ここにはオートバイではいけないので、飛行機で往復しました。バオバブの並木道として知られる群生地があります。私たちはモロンダバ小学校を訪問して大歓迎を受けました。

地上絵で有名なナスカからクスコ、マチュピチュ行きもよいと思います。私たちはオートバイでしたので大苦戦をしましたが、前回にもお話ししたように、それはそれは雄大です。是非、バスでのアンデス越えをしていただきたいと思います。


丸山: 水島さんのモットーは何ですか?

水島: 会社勤めを終えてからの私のモットーは、「チャレンジ」「発見」「感動」そして「学び」としています。最初は「チャレンジ」「発見」「感動」だけでしたが、ユーラシアを縦走、そしてオーストラリア大陸を一周して、南北米大陸を回っていたときに、「学び」を加えました。行く前にいろいろ日本で調べてから行くのですが、危機に瀕すると、読んだもの聞いたものは何の役にも立たないことが分かりました。ですから、南米に入るときに、「学び」を加えたのです。


丸山: これから行ってみたいところは?

水島: オートバイではなかなか行けませんので、ジャーニーランで中国・四川省成都からチベットに入り、さらにネパール方面に行ってみたいと思っています。アジアの国々も是非訪れてみたいと思っているところです。


丸山: さて、ジャーニーランのお話が出ましたが、ジャーニーランとは“走り旅”のことだそうですね。最近、水島さんが取り組まれているとのことで、少し調べてきました。水島さんはオートバイだけでなく、ご自分の足でも走られるのですか。

水島: はい。今はほぼ毎日、安子は「速歩」、私は「走り」を行っています。今年の夏休みには、郷里の青海町(現在は糸魚川市)まで墓参りに走って来ました。

丸山: そう言えば、トコトコ農園でもその話題で盛り上がっていたことがありましたね。そういうことだったんですか!

ジャーニーランとしてはこれまでどちらの国々を訪れたのですか?

水島: 中国には何度か行きました。実は、中国では規制等があり、走る旅は難しいものですから、ほとんどはバックパッカーの旅になってしまいました。上海近郊とか、北京近郊、いずれも短期間の訪問です。成都近郊を訪れたときは1ヶ月半ほど滞在しましたが、中国語でも勉強してみようかという気持ちがあったんです。いつかは中国からチベットにかけての本当のジャーニーランをしてみたいという思いがあります。

それから3年前にはベトナムにもごく短期間ですが行ってきました。

モンゴルには昨年、今年と、続けて2回行ってきました。行く前には、私は「走り」、安子は「速歩」がしっかりできるように、走りの指導者・斎藤良一さんから、インターバル速歩とLSD(ロングスローディスタンス)トレーニングを教わりました。


丸山: いろいろな貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。最後に、私からの質問をさせていただいてよろしいでしょうか。水島さんご夫妻は、いつもご一緒ですが、仲良しの秘訣を伺えますか?

水島: う〜ん。いつも一緒なのは事実ですが、よく喧嘩はしますよ。強いて言うなら旅で死の危機を何度も二人で乗り切ってきたことがあるからかもしれませんね。

丸山: お2人は同い年だそうですね。

水島: はい、私は1942年1月27日生まれ、安子は1941年11月3日生まれで、現在共に73歳です。(インタビューは11月1日に行いました。)


丸山: ところで、トコトコ農園に入られたきっかけは?

水島: 直接のきっかけは、航空公園での走りに行っているときに、いつも会員の山上さんから野菜や芋などを頂き、“畑を耕しているのですか? ”とお聞きした時にトコトコ農園のことを教えてもらいました。代表の竹下さんに電話をして、農園に伺って、皆さんが楽しそうに作業されている姿に接し、また作業を終えてからいただいた焼き芋のおいしさに、自分たちもやってみたいと思い申し込んだのが直接のきっかけです。

ただ、 背景的には、お話ししましたように、旅で死んでもおかしくない場面に何度も遭遇し、無事に今があることを思い、好きでいつも食べている(私の夕食の主食は、キャベツと人参の刻んだものなのです。食べ始めてからもう30年は経っています)ものを自分で作れるなら作ってみたい! と思っていたことも事実です。

丸山: 入会されて、どのような印象ですか?

水島: 今はリーダの前島さんたちに教えてもらい、トコトコ農園の皆さんと一緒に畑を耕し、野菜などの収穫ができるこの上ない幸せを感じています。


丸山: 長時間にわたり、貴重なお話をありがとうございました。


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